精神障害の分野での暗黙の了解。

「当事者には自分の電話番号や住所等を明かさない」

でもこれは「グレーゾーン」。
答がないから。だから暗黙の了解。
その方が都合が良いから。

でも僕は伝えてしまった。
色んな意味で後悔している最中。

実習の時にもしてしまったこと。
進歩ないのかな。

なぜ伝えてはいけないのか。
「公私混同」という意見も。
仕事とプライベートを分ける。
でもそんなはっきりと分けられるものじゃない。
そんなの分けていると、仕事では付き合えるけど、プライベートでは
付き合えない存在ということになるんじゃないのか、当事者って。
それで「福祉」の考えなのか…?そんな福祉はイヤだ。
そう思って、伝えてしまった部分がある。

もちろん嫌われたくない、今の施設のスタッフとしてボランティアして
いたから、この施設のイメージをダウンさせたくない、とかもあった。

でもさ、「スタッフ」という考え方があるからこそ、伝えてはいけない
という部分もあるんだね。その時には考えもつかなかった。
「スタッフ」はその施設の代表になってしまう。自分の行動が施設全体
に関わってくるという可能性があったんだ。施設のイメージにもつなが
る部分でもあるけど。
個人の責任だけで済む問題ではなくなる可能性だってあったんだ。

その為にも上司とかスーパーバイザーがいるのにね。
自分のプライドとか、「福祉」の考え方に縛られて、
施設全体のことが見えていなかったんだ。
一番下のスタッフではあるけど、考えていかなくてはいけないよな。
すでに全体を巻き込みつつあるようだな…。
まだ、正スタッフでもない身分なのにねぇ。

でも、一番下のスタッフだからこそできるコトだったのかもしれない。
言い訳に過ぎないかもしれないけど。

この件を先生に伝えた。すると
「失敗はしてください。色んな経験をすることで、対人関係とかが
 見えてくる。
 当事者に失敗を『させる』ことも必要。そうしたことで、成長する
 こともある。」
というニュアンス(正確には覚えてない)で答えてくれた。
「失敗する権利」
何も失敗しない人は弱いのかもしれない。
誰でも失敗するとうのは当たり前のこと。こんなの言い訳にもならない
気もするけど。
失敗しないと見えてこないものがきっとある。失敗する権利は誰にも奪
えない。
精神保健福祉の問題の答で
「失敗しないように支える。失敗することで自信などを喪失する可能性
がある」
というニュアンス(同上の意…)のものがあった。
この答には引っかかるモノがあった。
無菌室で育てられたイキモノは強く育つのか?

でも、経験をすればするほど良いモノというわけでもなさそうだ。
そんなことを後輩から教えてもらったりもした。
失礼な話かもしれないけど、明らかに色んな経験をしている年上の人た
ちの中にも、色々な人がいるし。良い人も悪い人も。
良い悪いというのも別な問題が含まれるけどね。

先生との話で少し元気が出た。
ありがとうございます。

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