「頑張る」
「困難にめげないで我慢してやり抜く」こと。そうらしい。

僕の中では少し違う部分がある。
この定義だと、行動面に焦点が当てられている。
僕の場合だと、もっと内面的な意味合いももって使っている。

でも、大概行動面に関する言葉と捉えられてしまうから、あまり使い
たくない…。だから、いっつも心の中で使ってる。

よくうつ病の人には「頑張れ」って言うのが禁句とされている。
頑張れと言うと、頑張っていないことの裏返しであり、さらにプレッ
シャーにもなるから。頑張らないといけいないと思い、さらに自分を
追い詰めてしまう…。
だから、あまり使わない。自分がどういう気持ちで使っているのかに
関して、相手は知らない。誤解されたくないから、使っていない。
使っていないってのは、相手に言葉として伝わる形では使っていない
ということ。要するに言語化はしていない。
他のもので伝えてたりはするけどね…。ノンバーバルで。

僕にとって、「頑張れ」ってのは、もうちょっと違うモノ。
困難にめげないで我慢してやり抜くってのも少し違う。
「めげないで」っていっても、もうすでにめげてたりするし、めげて
もいいんじゃないかな。まだ、「前」があるのなら。また歩き出せる
なら、めげてもいいと思う。
「やりぬく」ってのもなぁ…。それは今の行動をってことか?僕にと
ってはちょっと違うな。それもそりゃあ含まれていたりもするけど、
もっと本質的な部分に関わる。
それは「自分でいる」ってこと。失敗も含めて自分だということ。
だから「君が君のままでいるんだから大丈夫だよ」ってニュアンスで
「頑張れ」っていう。僕は君を、その失敗とか悲しみとかを全部まる
ごと受け止めて、君だと思っているよ、と。

だから、何かに失敗した人にも「頑張れ」
だから、走っている人にも「頑張れ」
だから、ほえている犬にも「頑張れ」
だから、咲いている朝顔にも「頑張れ」
だから、いつも自分に「頑張れ」

全部包み込むような、そんな優しさで言いたい言葉。やわらかく。
何かを強要するような言葉としては使いたくない。

「そのまんまで大丈夫だよ」
そんな意味での「頑張れ」
「頑張れ」は「頑張らないように頑張れ」ってこと。
一番近いのは「大丈夫だよ」って言葉かな。

もう一つ「頑張る」の定義が載っていた。
「自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我を張る」
これをやわらかくしたニュアンスで使う。
ソコにあるのは「ジブン」なんだ。

頑張れ自分。

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